「コンテンツマーケティングの基本から知りたい」「Web施策で売上アップしたい」とお悩みではありませんか?
本記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識から成功するコンテンツ作成のポイントまでを紹介します。
コンテンツマーケティングで成功するには、施策の種類や役割を知ることが重要です。ぜひ最後までお読みください。
コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、ターゲットにとって有益なコンテンツを作成・発信し、リード獲得や見込み顧客をファンとして定着させることを目的としたマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングには、以下3つの効果が期待できます。
- 認知度アップ
- 見込み顧客の獲得
- ブランド力の強化
なかでも、認知度アップによる集客効果は高い効果が期待できます。ターゲット目線での情報配信をすることで、これまでアプローチできなかった層へも自社を知ってもらえるようになるからです。
作成・発信するコンテンツの種類にはさまざまな種類があります。次項にて、それぞれの特徴をみていきましょう。
コンテンツの種類
コンテンツマーケティングの具体的な手法には、次のようなものがあります。
No. | 種類 | 内容 |
---|---|---|
1 | ブログ記事 | コラム・インタビュー・HOWTOなどの記事にして提供する |
2 | 動画 | 商品の使い方・レビューなどを動画で配信する |
3 | ホワイトペーパー | 課題解決・独自のアンケート調査・導入事例などを資料で提供する |
4 | ウェビナー | オンラインでセミナーを開催する |
5 | ランディングページ | 商品・お問い合わせへと促す紹介ページを作成する |
6 | メールマガジン | 告知・ノウハウなどをメールで情報発信する |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.ブログ記事
ブログをはじめとする記事コンテンツは、コンテンツマーケティングで最もベーシックな手法です。ターゲットのニーズや関心に合わせて価値のある情報を提供することで、リード・ファン獲得へとつながります。
記事コンテンツの内容は以下のとおりです。
- コラム
- インタビュー
- 事例紹介
- 商品活用・HOWTO紹介
ブログ記事では、コンテンツ作成と同時にSEO対策もおこなう必要があります。ブログ記事は検索流入がほとんどのためです。上位に表示されれば、継続した長期的な流入が見込めるようになります。
2.動画
動画は、視覚的に訴えるコンテンツです。内容は記事コンテンツとほとんど変わりませんが、映像や音声が加わることによりテキストのみよりわかりやすく解説できます。
総務省の調査によると、10代〜20代の若い世代は動画で情報収集する人が増えています。

画像出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
上記のデータなども参考にし、ターゲットに適した情報発信方法を選択することが重要です。
3.ホワイトペーパー
ホワイトペーパーとは、企業が作成するお役立ち資料・ダウンロード資料を指します。商品・会社紹介である営業資料とは異なり、ターゲット層にとって役立つ情報の提供を目的としています。
以下にて、具体的に見ていきましょう。
業界のアンケート・リサーチ内容をまとめたレポートタイプ
→Webマーケティング企業の「夏休みの過ごし方に関するSNS投稿リサーチ」
課題の解決方法を提案するタイプ
→住宅メーカーの「後悔しない家づくりのポイント」
導入事例タイプ
→会計システム開発会社の「導入事例にみる成功のポイント」
ターゲット層に役立つ情報を提供し、お問い合わせ内容や無料相談へと誘導するといった流れが主流です。いずれも、新規見込み顧客の獲得が目的としています。
4.ウェビナー
ウェビナーは、ZoomなどのWeb会議システムを利用したオンラインで開催するセミナーです。新型コロナウイルス感染症の拡大により注目され、定着しはじめました。
内容は、以下のとおりさまざまです。
- 新技術・商品・サービスの説明
- 人材採用説明会
- 全国展開するチェーン店従業員の研修
- 金融企業がおこなう資産運用についての説明
顧客にとって有益な情報を直接提供するため、リード獲得や顧客育成・ファン化に役立ちます。
5.ランディングページ
ランディングページとは、検索結果や広告をとおしてユーザーが最初にたどり着くページを指します。省略してLPとも呼ばれます。
具体的にいうと、商品・サービスの紹介や魅力を1ページに集約したサイトです。自社商品の購入・申し込み・問い合わせを目的として作られます。
6.メールマガジン
メールマガジンは、企業が定期的に情報発信をおこない、継続的な接点を構築するために役立つコンテンツです。
読者に読まれるためには、以下のような内容を含めましょう。
- 新商品やセールの告知
- メルマガ会員限定の特典
- 読者に役立つトレンドやお役立ち情報
また、メルマガは、1通につき1つのテーマで作成します。言いたいことを絞ると、件名・内容ともにわかりやすくなり、流し読みする読者にも理解しやすくなるためです。
上記が、BtoB企業のビジネス成長に欠かせないマーケティング手法です。どれか1つのみを実施するのではなく、組み合わせて活用すれば相乗効果が生まれ、より高い効果が期待できます。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

コンテンツマーケティングをおこなうメリット・デメリットをそれぞれまとめました。
コンテンツマーケットのメリット
コンテンツマーケティングには、次のメリットがあります。
- 認知度アップ
- 専門家として信用が高まる
- 幅広い層に届けられる
- 資産として蓄積される
- SNSでの拡散がされやすい
有益なコンテンツ作成や定期的な情報発信をすることで、ターゲット層から業界のプロとして認知されるメリットがあります。つまり、顧客からの信頼を勝ち取り、その分野でのブランディング強化へとつながります。
また、コンテンツマーケティングでは、商品・サービス自体を知らない顧客へも幅広く届けられます。
そのため、悩みを持ちつつも具体的な課題が明らかになっていない人や具体的な商品・サービスを認知していない人などの将来的に顧客へとなりうる潜在顧客への集客効果が高いです。
コンテンツは、一度作ってしまえば企業の資産として半永久的にWebサイト上に残ります。ユーザーにとって有益なコンテンツの発信を積み重ねていけば、結果的に集客につながり続けます。
コンテンツマーケティングのデメリット
コンテンツマーケティングのデメリットは、以下のとおりです。
- 短期間で成果を得にくい
コンテンツマーケティングは、長期的な戦略を必要とします。
また、作成に至るまでのニーズ分析・コンテンツ作成や効果測定も時間をかけて取り組む必要があります。
顧客を定着させるなどの成果を得るには最低でも半年〜1年はかかるものとして取り組みましょう。
コンテンツマーケティングの成功事例3選
ここで、コンテンツマーケティングの成功事例を3つ紹介します。
- 北欧、暮らしの道具店(BtoC)
- Skyscanner(BtoC)
- ferret One(BtoB)
それぞれ見ていきましょう。
1.北欧、暮らしの道具店(BtoC)

画像出典:北欧、暮らしの道具店
株式会社クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具店」は、日用雑貨やファッションに関する商品を販売しているECサイトです。
同サイトは、商品紹介の他に「商品誕生の背景」や「具体的な活用シーン」「ライフスタイルの提案」を複数のコンテンツにて提供しています。
コンテンツの種類は、主にブログ・メールマガジン・動画・ポッドキャストです。いずれも世界観が一貫しており、「北欧、暮らしの道具店」らしい商品や話題がピックアップされます。
さまざまなコンテンツを通してブランドの一貫した「世界観」を消費者と共有し、共感を得た消費者がファンへと定着しリピート購入へと促しています。
2.Skyscanner(BtoC)

画像出典:Skyscanner
国内外の航空券・ホテル・レンタカーの比較検索サービスを提供しているSkyscanner Japan株式会社の事例です。
同社が運営する旅行する人向けのオウンドメディアでは、「旅のお得情報」や「知っておきたい豆知識」など、ターゲットが役立つ内容を発信しています。
上記事例のように顧客目線に立ち、顧客が本当に必要としている情報を発信すれば、信頼を得られます。「業界のプロ」として認識されるような顧客との信頼関係を構築するためにも情報発信は重要です。
3.ferret(BtoB)

画像出典:ferret
株式会社ベーシックが運営する「ferret」は、BtoBマーケティング支援を目的としたオウンドメディアです。
コンテンツ内容は、BtoBマーケティングに役立つブログ記事・ホワイトペーパー・ウェビナー・講座など多岐にわたります。
どのテーマも、BtoB企業の悩み解決やトレンドをいち早く解説している内容となっており、営業感・広告感のあるものとは大きく異なります。
成功するコンテンツを作成する3つのポイント

より良いコンテンツを作るためのポイントを3つ紹介します。
- 目的・ターゲットを明確にする
- ターゲットにとって価値のある情報を提供する
- 仮説・検証を繰り返す
では、順番に見ていきましょう。
1.目的・ターゲットを明確にする
コンテンツマーケティングを成功させるためには、まず、目的とターゲットを明確にしましょう。目的やターゲットが明確になっていないと、顧客に刺さる情報発信ができず狙った成果を得られません。
ターゲットとは、自社の商品やサービスを購入する可能性が高い顧客を指します。「自社商品・サービスをどのような人に買ってもらいたいか」を考えれば、消費者からの共感を呼びます。
ターゲットの設定は、性別・年齢だけではありません。以下のような項目を挙げ、イメージ像を具体化しましょう。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住まい
- 家族構成
- 興味関心
- 課題や悩み
同じ年齢でも家族構成やライフスタイルによって、使うSNSや時間などが大きく変わります。生活が想像できるレベルまで具体的にターゲットを絞ることで、顧客心理に合わせた訴求が可能です。
2.ターゲットにとって価値のある情報を提供する
次に考えたいのは、コンテンツマーケティングの「要」であるコンテンツの中身の選定です。
コンテンツの中身は「ターゲットのニーズ」✕「自社ならではの情報」が最適と考えます。
ターゲットにとって価値のある情報とは、ニーズに合った情報です。ニーズに合った情報を定期的に発信することで、ターゲット層との関係を築き認知度アップを図ります。
ターゲットのニーズを知るには、以下の方法があります。
- 既存顧客のお問い合わせ内容・アンケート調査
- 新規顧客への商品モニターやアンケート調査
- キーワードツールやアクセス解析を使ったWeb・SNS調査
特に、顧客への生の声やお問い合わせ内容には、企業が気付きにくいニーズが隠れている場合があります。アンケート調査などで顧客の率直な意見を収集してみましょう。
加えて、自社ならではの情報・視点・熱量などを考えアウトプットすれば、他社との差別化にもつながります。
3.仮説・検証を繰り返す
効果測定も重要なポイントです。コンテンツの効果を高めるためには、それぞれの施策の成果を把握し、改善することが必要だからです。
仮説を立て、実施後に得られた効果や想定より反応が少なかった点などを確認しましょう。仮説と結果を照らし合わせれば、次のコンテンツ作成へと反映できます。
また、コンテンツマーケティングは長期的な戦略が必要です。成果が出るまで半年〜1年程度かかるため、目先の利益やバズを考えずに継続を前提とした体制づくりを構築しましょう。
まとめ:コンテンツマーケティングを活用して売上アップしよう!

コンテンツマーケティングは、顧客のファンやリード獲得を目的として有益なコンテンツを情報発信することです。
また、コンテンツで成果を得るには、継続や仮説検証を前提とした体制づくりも必要となってきます。
自社にあった活用方法を見つけるためには、まずターゲットを明確にし、ニーズに合った情報発信をしていきましょう。